不登校児の親は、そのことばかり考えていないといけないのか
昨日「異才発掘プロジェクトROCKET」についての記事を書きました。
☆2018年度の説明会が全国で開催中
☆でも東京は200席が即満席
☆席取り争い負けたヨ
この記事に読者の方からコメントがいただけました。
貴重なご意見ありがとうございました。
コメントつけていただけると、きちんと読んで受け止めてくださる方がいるんだなあと励みになりますね。
さて、こちらがリンクを貼っていただいたYouTubeの動画です。
異才発掘プロジェクトROCKET2017年度説明会
この映像は、実は以前視聴済みでした。
で、子どもたちも参加しているのを見て、できれば長男と一緒に参加したいなあと思っていました。
長男はYouTubeは大好きですが、あれは自分の見たいものを見るツールだと思っているので、私が観ようと言うものは一切受け容れません。ある程度は好きなはずの東映特撮ファンクラブの動画でも、です。
外に連れ出すのも一苦労なんですが、じかに中邑教授の話を聞いて、何かを感じ取ってほしいなと思っていたのです。
多分、そう思って説明会に臨まれる方、多いんじゃないかなと思います。
プロジェクトの運営に問題提起しているのではなく、もう需要が多すぎてこのプロジェクトだけでは受け容れられないところまできているんだなあと。
映像内では、
「このプロジェクトに賛同した同じような活動が少しずつ拡がっている」
と話されていますね。
そうそう、こういった活動が身の回りにどんどん増えていけば、ここに拘らなくても、少ないパイを争う必要がなくなるのにな、という意味で記事にしたのです。
長男が幼いころから、今までありとあらゆるところで場所取り合戦をしていました
保育園ももちろんです。
発達障害を疑い始めた4歳ごろには、ネットで調べた近隣の発達障害を診てもらえる病院の初診予約争いを経験しました。決められた予約日にそれこそチケぴのごとくリダイヤルを繰り返し、繋がったらラッキー!の世界です。
うちは1日のトライで受診できましたが、かなりラッキーだと言われました。何度やってもダメな人もいるようです。
不登校が始まってから、近隣で通学可能なスクールに電話を入れましたが、こちらの体験授業も
「もう数か月以上の予約が埋まっています」
なるべく土日で、と指定した時点で、
「かなり難しいので、めどがついたらこちらからご連絡します」
だそうで。平日時間あけて来てね、という意味なんだろうと思います。
がっかりしたのはROCKETについてではなく、よほど選択と集中で我が子の居場所探しを人生のメインとして取り組まないとほぼ何も進まないんじゃん、という自分自身の問題です。
まず、企業勤めなんかして、下の子もいて、自分自身のやりたいこともやろうなんて思ってたらハードル高すぎ!という現実がまだまだあるからなんですね。
そもそも、万が一長男が興味を持ってプロジェクトに採用されたとしても、しばらくは付き添いで通わないと外に出たがらないだろうなとも思っています。
親子で「この世アレルギー」まっしぐらになりそう。笑
※↑現在、海月姫でいうところの蔵子さんです。
「クラスジャパン・プロジェクト」しかり
「クラスジャパン・プロジェクト」にしろ、日本がホームスクーリングを緩く認めるカタチになったのは嬉しいですが、相変わらずここにも「見守り」が必要なのには変わりありません。
相変わらずあらゆる制度からはみ出るグレーゾーンな不登校小学生
医療にかかるような範囲の病児保育や身体に関する障がい児保育はなんとかサポートする団体が生まれ、これでも昔よりはかなり良い方向に進んでいるなと思います。
でも、こういった「枠」に入らない児童の見守りはなかなかサービスとして進んでいません。
放課後等デイサービスにしても「放課後」とつくからには、放課後にしか開園しないところが多いでしょう。私がお迎え可能な範囲の施設はそうでした。
そもそも、そこに長男が通う気になるかどうかも問題なんですが。
検索する中では、こういった取り組みを見かけました。
不登校予防に取り組む、ファミリーサポートスペース「サンキュートレイン」
廣畑さんが構築した事業モデルは、大きく3つの柱から成る。1つ目は既存の子育て支援制度から漏れている親子を支援する 子育て支援拠点の設置。2つ目は集団行動に付いていけない子どもや障がいの診断、およびグレーゾーンの子どもや不登校・不登校気味の子どもに対して学習支援を行う「夏休み児童クラブ」などの場の提供。(略)そして3つ目は、2009年から実施している「放課後こども教室(工作教室)」といった定期的に子 どもが集まる場の提供を通して、必要な時に気軽に相談できたり、保育をしてもらえたりする、柔軟な保育サービスのためのネットワーク形成だ。
これらの事業展開で、保護者のニーズ確認やネットワークづくりの推進や学生ボランティアを中心とした地域内外でのボランティアネットワークの形成を目指しているとのことです。
これは岡山県内での取り組み事例です。
安定してきた事業は大手の企業が手がけて東京で展開されやすいですが、こういったスタートダッシュ的な取り組みは、地方の地域の方がコントロールしやすい事業規模で行えるのだろうなと感じます。
そういえば、クラスジャパンプロジェクトの初乗り自治体は島根県の自治体ですね。
(なので、東京シューレの不登校支援への取り組みは、よくぞ東京で始めたな、本当にすごいなと思います・・・)
ごくごく個人的な印象ですが、不登校や子どもの発達凸凹にまつわる取り組みって西日本の方が活発な気がします。
それだけ「多様性を認める」への嗅覚が西日本の方のほうが鋭いということなんでしょうか?