2分の1成人式、出ない権利を行使した息子の話
息子の学校の2分の1成人式がおわりました
いわゆるフツーの小学生ファミリーの中では小学校生活中盤のクライマックス行事とも言われている『2分の1成人式』。
10歳(=4年生)になった子どもが親に
「育ててくれてありがとう」
を伝えるという、アレです。
シングル家庭など家族構成の多様化によってこの行事の存在意義を問題視する声もあり、賛否両論の多い行事でもあります。
もれなくうちの長男の学校も式典は他の学校と変わらず行われました。
ずっと気が進まない様子だった彼に、支援級の担当の先生には
「式のあいだ支援級にいても、お昼で下校してもいいよ」
と言ってもらえたのですが、長男は休むことを選びました。
わざわざ目の前で
「みんなができてるのに自分は全くできない」
という現実(と思いこんでいる概念)を見たくない気持ち、当然あるでしょう。
先生も休むことは想定内だったようで、電話で伝えたらそっとしておいてくれました。
2分の1成人式ではこれまでの成長のわかる写真を持たせるような、家庭問題なんかなくてもただ単に忙しくてアルバム未整備な家庭の親にも超ハードルの高い準備を求める学校もあるそうです。(保育園から購入した写真が多すぎて手一杯)
長男の学校は、学校が親子愛を再確認させる上で利用するツールのど定番
『親から子への手紙』
キタコレ。
2分の1成人式というカタチはまだ私が小学生だった頃にはありませんでしたが、林間学校かなにかでこういうやりとりがあったのは記憶しています。何十年変わらないんでしょうね。
感動の押し売りとも言われていますが、実際本当に感動してる子も当時からちゃんといるんですよね。
いややはり昔からそちらがメインでした。
そういった子どもの姿を見ると先生も親も嬉しいと思いますよ。
先生側はそういうわけにはいかない子たちの存在だって見えているはずです。
でもやってきたものをやめると言う勇気はない。
「上の子だけやって下の子がないのはかわいそう!」と言い出す親の説得も難しい。
自分たちも感動しているという高揚感もある。
こんなに世間で賛否両論な行事、辞めてしまった方がラクなのでは?とも思うのですが、しばらくはもやもやしながら続けられてしまうのかな。