あなたも該当者かも?「厚生労働省不適切調査問題」が騒がれている理由
「お役所、あれはダメですよ、文化があれだから持続可能な社会なんて作れっこありません変われませんよ絶対に」
最近連日報道されている、我が健保組合の元締めである厚労省のいわゆる『不適切調査問題』。
調査大好き日本のお役所のずさん調査は
「どうせそんなもんでしょ」
というところですが、なぜこんな問題になっているかということを開設します。
「毎月勤労統計調査」が雇用保険や労災保険の給付額の算定基礎になっている
過少給付約2000万人530億円余 追加支給の可能性がある人は | 注目記事 | NHK政治マガジン
統計調査なんかで個人の給付金額決めてるの?
と驚く方もいるかもしれませんが、実は健保組合が国に納付している高齢者医療の負担金とか介護保険の納付金(当然徴収した保険料から支払っています)も、統計調査の結果から見込数値や係数を算出しています。
今回の報道は
「そうか雇用保険の給付もそれでやってるのか」
と知ると同時に、
『自分も該当者である』
ということを理解しました。
雇用保険の支給の中には失業給付だけでなく、育児休業給付金も含まれています。
平成16年以降の調査で不適切があったということは、うちの子たち3人全員該当しているかも、ということになります!!
なんということでしょう!!
まあ、私は安く雇われている身分(嫌味です)なので、たいして追加給付されないかもしれませんけどね。笑
もし平成16年以降育休を使われた方、失業給付を使われた方などは該当者の可能性があるので今後の動向を注視してください。
該当者には『住所が残っている場合は』通知が来るそうです。
残っていなければ相談窓口に電話をするようにアナウンスされています。
電話番号はいずれもフリーダイヤルで、
雇用保険と雇用調整助成金は0120ー952-807
労災保険は0120ー952-824
船員保険は0120-843ー547か0120ー830ー008
です。
今はひっきりなしに電話がかかっているそうです。
私はしばらく待機することにしています
理由は3つ。
- 現在、回線混雑がピーク
- 電話がつながっても「調査中です」と言われるだろう
- 3人も種蒔きしているので一つくらいはデータが残っているだろうから、通知が来るだろう
と予想しているためです。
どうせこれに充てる予算もこれから捻出するのだろうし、しばらくして落ち着いた頃に通知が来なかったら連絡してみようかなと決めました。
厚生労働省という文字は幸か不幸か毎日目にしますので、メモらなくてもメモってるようなものです。
ところで、前述した健保の納付金には影響ないのかしらなどとも考えています。
当事者の部門ではないのですが、事業所を調査する労働統計調査なら、どう考えても共有している数値があるような気がするのですが・・・。
以上、統計に身をゆだねすぎて大変なことになっている事例でした。
さて、冒頭の言葉は私たち日本人の中にありそうーな単純化です
こういう問題を見せられると公務員全員をひとくくりにして諦めてしまいがちです。
直接関連する業務をしているある意味『専門』だから余計にです。
でもここで諦めているだけではなく、きちんとこのタイミングで何が問題点か根本を見直す時期が来たと思うべきなのでしょう。
中枢である霞が関は日本で最もブラックな企業の一つとも言われています。
実際平日夜に日比谷野外音楽堂でライブがあるとき、ライブが終わってもすぐ近くに見える霞が関の庁舎の灯りはこうこうとしているのです。
あれによって私たちの
「公務員は定時で帰るお気楽な仕事」
という庶民の思い込みが払拭されたものです。
長時間労働と仕事量が過多ならば、毎月のルーティンな調査ひとつひとつに目が行き届かないとしても、今の体制のままなら防ぎようもないかもしれません。
そういったことなども考えると、まずはご自身たちが働き方改革をしてくれないと生産性が下がってこういう事態を見過ごすことになるので、
是非先頭を切って改革を進めてください!
という気持ちになります。
頼むからまずはルーティンなところの機械化を進めてくださいと思います。
あとは、健保の厚労省監査の際、何か指摘事項(ずさんな事務処理体制があったときに出るイエローカード)があった場合に
「出た!本日のおまえが言うな大賞!」
などと思わないように気を付けたいと思います。