不登校の子どもに新たな道となるのか?ネットの学校「クラスジャパン・プロジェクト」始動
子どもが不登校になっても、地域に支援サービスがないだとか、たとえあっても本人が外出したがらないという場合、
「ホームスクーリング」
「ホームエデュケーション」
という選択肢が浮上します。
もともとはアメリカ起点の教育手段で、最近日本でもちらほらその名前を見かけることもあるかと思います。
ホームスクーリング(Wikipedia)
日本では、
「親が進んでこの方法をとることは積極的には認めないけれど、子ども本人がどうしてもホームスクーリングを選択するなら処罰はしない」
くらいのニュアンスなので、現実問題は国や自治体としてホームスクーリングを出席日数としてカウントするのは難しいけれど、あとは地域の学校との連携次第、というお決まりの現場丸投げ方式の判断基準になっております。
私の職場・健保組合でも「保険者判断」という丸投げ通知基準に悩まされる日々ですので、よくわかります・・・。(ボソッ)
今回Wikiを見て初めて知ったのですが、欧州はそれなりにそういう基準が進んでいるのかと思いきや、私がドイツ人だったら処罰されているんですね。勉強になるなあ・・・。
そんな中、不登校の子ども向けのあるプロジェクトの発表がありました。
それがクラスジャパン・プロジェクトです。
クラスジャパンプロジェクト – Class Japan Project | 一般財団法人 クラスジャパン教育機構
不登校親の会系の掲示板でこの言葉を見かけました。
教育委員会の担当者と定期的に話したり、不登校新聞や不登校コンサルタントのメルマガを購読するなどして情報は拾えているつもりでしたが、やはりそれだけではすくいきれない情報もまだまだあって、親の会のつながりの効果は大きいなあと感じました。
クラスジャパン・プロジェクトの概要は
インターネットを利用して
「ホームスクーリングを選択している日本の子どもたちをネット上に集めてひとつのクラスをつくろう」
というものです。
オンライン上の学習のみならず、担任がいたり、ホームルーム活動や部活もあったりするようです。
協力する民間企業はベネッセやDeNAなど。
すでに教育分野でのインターネット活用のノウハウを確立させているさすがのラインナップです。
そうして、不登校の子どもたちの自己達成感を育ててから、徐々に周囲の施設・塾や学校との連携を始め、徐々に学校復帰を目指す、とのこと。
つまり、最終目標はあくまでも
学校復帰
です。
まあ、一時的にでも「ホームスクーリング」を就学として認めてくれるようになっただけでも、かなりの進歩だと思います。
※この件について、クラスジャパン側からのコメントがリリースされています。
彼らの真意はしっかり伝わってきますが、利用する自治体側がきちんと受け止めるかどうかが問題だったりします。
来年度からの本格始動で、現在はプロジェクトに参画希望する自治体との締結が進められているそうですが、これについては
「住んでいる地域が締結するかしないか」
が担当者や首長の感度にかかっているわけです。
さらに、
「その地域にホームスクーリングから学校の中間点にどのくらいの受け皿があるか」
もこれまた違うので、場合によってはそこをすっ飛ばす場合だってあるのかもしれませんよね。
まあ、しばらくはプロジェクト自体も試行錯誤が続くでしょう。
っていうか、もう全国展開にしちゃえばいいのにねえ・・・。
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