不登校小学生のカーチャン奮闘記~悩まず、焦らず、落ち込まず、人生楽しんでる記録~

こどもの発達障害や不登校にまつわる思いや情報共有を中心に、仕事に趣味に、悩みに縛られない日々を楽しむ私を切り取っていきます。

今日は「世界自閉症啓発デー」!発達障害の子どもの居場所を自ら作ったお母さんの本を紹介します

今日4/2は、国連の定めた「世界自閉症啓発デー」です。

 公式サイトはこちら。

www.worldautismawarenessday.jp

国連総会(H19.12.18開催)において、カタール王国王妃の提案により、毎年4月2日を「世界自閉症啓発デー」(World Autism Awareness Day)とすることが決議され、全世界の人々に自閉症を理解してもらう取り組みが行われています。

わが国でも、世界自閉症啓発デー・日本実行委員会が組織され、自閉症をはじめとする発達障害について、広く啓発する活動を行っています。

 

 

とのことです。

偉そうに言ってますが、私も知ったのは我が子が自閉症スペクトラム傾向と言われてからのことです。

 

そんな折、

発達障害の子のお母さんが書いた本があるから、読んでみて」

という知人からのおすすめで、こちらのKindle本を読んでみました。

 

発達障害の子育てサークル スタート・ブック: みんなで一緒に笑顔になろう! (金平糖文庫)

 

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今回は、こちらのブックレビューです。

 

親目線での本は案外少ない

 

発達障害の子育てについてのブログは今となっては検索すればたくさんヒットします。

でも、本の出版となると全くないわけでもないですが、やっぱりお医者さんやコーチングなどの資格を持つ専門家目線での子育てアドバイス本が目立ちます。

 

それに対してこの本は、作業療法士の資格を持つ著者が、自身のお子さんを療育していく過程で、自ら発達障害児の育児サークルを作り、NPO法人として立ち上げ地域の子育て支援に注力した経験に基づき書かれています。

 

診察の際にリハビリを希望しましたが、主治医からは「あなたは作業療法士なのだから、自分でリハビリをすればいいじゃない」とだけ告げられ、リハビリを断られてしまいました。

 

ここ最近は発達障害の療育希望者が増えていることで、こうして障害の度合いなどで優先順位が決められることもあるのですが、関係している職業や資格でも療育を受け付けない理由にされてしまうんですね。これは該当する人でなければ全く経験しないショックだと思います。

だって、病院で「健保組合の職員さんは、診察の順番が後になります」って言われないですもん・・・。

 

ところが著者はこの言葉をきっかけにして子育てサークルを作ろう!と動き始めたのだそうです。

その実行力とお子さんへの愛情を見るだけでも、この本を開く価値はあると思います。

 

内容は主に、子育てサークルを運営することのメリット、立ち上げについての情報収集から実際の運営に至るまでの流れがわかりやすく記されています。

役所や子育てセンターに何度も通う、地域の支援者さんと面談をする、活動場所を選ぶ等々、そして事務手続き、とても多くのことを、著者は支援者さんの協力を得ながら全て手探りでされてきました。並大抵のことではなかったと思います。

さらには立ち上げたサークルの責任者として運営上注意することにも触れられています。

大切なお子さんたちを預かる場なので、信頼できる居場所の提供をするにあたって本当にきめ細やかな注意をされています。

 

 

さて、私に同じことができるか?

 

まず繊細さがないので無理なのですが。

 

やはり信頼して子どもを預ける場の責任者さんが「関係した資格を持っている」かどうか、というのは、はじめの一歩として大きな違いなのだろうとは思います。

利用者側としての信頼の証として有効性もありますが、全くの素人と、そういった勉強をして実務経験もある人とでは、目の付けどころが違うのも事実でしょう。

 

そんなわけで、私が急に健保組合の仕事を辞めて

「さて、不登校の子たちの出張寺子屋やろうっと」

と一歩を踏み出すわけにはいかないのが現実です。

維持できるだけの貯金もないですしね。

 

もしこれから何か手がけるとしたら、もう少し経済的にも時間的にも余裕を持って、その後支援できるような資格を通信制大学などを利用して取りつつ、立ち上げの準備をするくらいかなと思います。

自分自身の子育てに活かすというより、まさにこの本に書かれていた

『先輩保護者』

という立場ですね。

 

 

この本を届けたい人たち

 

発達障害だけでなく、不登校などについても含め、子育てで悩むお母さんは、同じように子育てサークルを作るということはハードルが高いと思っているとしても、仲間や手を差し伸べてくれる人を探す一歩を勇気を持って踏み出すことの大切さを知ることができると思います。

 

そして、周囲にお子さんの発達などについて悩んでいる人がいるときに「どうしたら手を差し伸べられるだろう?」と思っている人、リハビリやカウンセリング、教員や保育士などの資格を持っている人にこそ、是非知ってほしい内容だなと思いました。

 

 4/2~4/8の発達障害啓発週間中は、Kindle価格99円だそうです。Kindle unlimitedでも読めるので、是非読んでいただけたらと思います。